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カオナシとは何なのか正体はいったい

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カオナシとは、背が高く黒い服で全身をまとい、白いお面をつけた不思議な登場人物のこと。

言語能力がないために「ア、エ」といった弱々しい声でしか会話することができず、千尋でなければコミュニケーションが成立しないほど。千尋の他には理解者や友達もいない感じでしたね。

このカオナシ。彼も他の登場人物と同様に、人間界とは異なる性質の生き物。実際の中身は土の塊ではあるものの、体の中から砂金などを出すことができます。

姿を見せずに登場できることから、何らかの魔力を持っている様子です。千尋のことを油屋の入口近くで見つけて親近感を抱き、気に入ってもらおうと助けになろうとします。

中盤では油屋のスタッフたちを取り入れて言語能力を手に入れました。ここで砂金をダシに千尋とコミュニケーションを取ろうとするものの断られ、逆上して暴れだす…というのがハイライトですよね。

気弱そうな印象とは裏腹に、暴れん坊な気質を合わせ持った彼。油屋の従業員のみならず、湯婆婆まで手こずらせる厄介ぶりが話題になりました。

最後は湯婆婆の姉の銭婆に引き取られて、何かと心穏やかに暮らせそうですね

千と千尋の神隠し」に登場する不思議なキャラや神様たちは、ほとんどがその正体やルーツを持っています。が、カオナシについては全くその正体が明らかにされていません。

宮崎駿氏によると、映画の初期構想の段階では「カオナシを登場させる予定はなかった」と話すほどで、後になってから存在に重要性が与えられたとのこと

 

そんな意味深な設定がジブリらしいと言えば否めませんが…これをネタにネット上では、カオナシの正体について様々な憶測が飛び交ったのです。

中でも、カオナシは「人間の欲が具現化された存在ではないか」とのこと。砂金をダシに千尋に近づこうとしたり、これを使って従業員の心を惑わして飲み込んだりと…

いわゆる欲望を自由自在に操り、自身も強欲な存在なのです。そんな姿が欲の中で生きる「人間そのもの」と例えられることもあります。

宗教の世界では「欲」は忌み嫌われるべき存在とされていて、キリストやブッダも聖人になる前に自身の欲と向き合う試練を受けたとのこと。

そんなことから、カオナシの正体はその「試練の過程による欲」だとも言われています。

つまりカオナシの正体とは、他の神様のように大根や鳥などと形のハッキリしたものではなく、分かりやすくも姿を持たないものといった感じでしょうか。そんな抽象さもカオナシっぽいですね。

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こうして見ていくと「カオナシの正体」に良いイメージは抱きづらい感じですね…

さらにはカオナシの「サタン説」を唱える憶測すらあるそうで。

千尋が銭婆のところへ向かう際、カオナシや坊たちを連れて電車に乗ります。

車窓からは色々なものが見えますが、一瞬「サタン」という文字が映っているのです。

そのシーンを注意深く見ていたジブリファンから、カオナシの正体は「サタン」であるとさえ言われています