ゴールデンカムイのアニメ第3期の楽しみはやはりチタタプ
最近、シカやイノシシなど、野生の肉を料理するジビエ料理が流行っていますね。
このブームはまさかこの漫画から来たのでは!?と思わせるくらい。ゴールデンカムイは最先端を行くジビエ料理漫画なんです!
そのゴールデンカムイ、ジビエ料理の金字塔が、何といっても「チタタプ」です。
アリシパさんの「チタタプ、チタタプ」からの「ヒンナヒンナ」を見て、よだれを垂らしたのは私だけではないはず!?
ではここで、ゴールデンカムイ、チタタプ料理コーナーといってみましょう!
そもそもチタタプとは、アイヌ語で「我々が(チ)刻む(タタ)もの(プ)」という意味の料理です。
たたくときは、刃物を肉の上から落とし、細かく刻みようにたたいてひき肉にします。
そこにいる全員で交代しながら、「チタタプ、チタタプ」と言って刻むのがポイントです。
チタタプは基本生で食べる物なので、新鮮な獲物しか使いません。
本物のチタタプにありつくためには、まず狩猟の力を身につけないといけない、ということですね。
チタタプのいいところは、獲物を無駄なく食べられるところです。
例えば、リスのチタタプは、小さいから骨から肉を外すのが面倒ですが、丸ごと頭から刃物でたたいてチタタプにすれば、食べづらい部分も余すことなくいただくことが出来るのです!
まさに、アイヌの知恵、ですね。
チタタプ処女だった谷垣も、上手に「チタタプ」ということが出来ましたし、土方歳三にいたっては、愛用の名刀「和泉守兼定」でチタタプしてしまうほど。
あのコミュ障の尾形でさえも、最後には小声で「チタタプ」を唱えることができました。
アシリパの力もあるのでしょうが、皆でチタタプと言いながら刻む、というルールが、この漫画の食事のシーンを豊かなものにしていますよね!
チタタプは、基本生で食べる物ですが、アイヌ料理に慣れていない人も食べやすくするための、ある工夫があります。
それが、オハウ(汁物)にする方法です。
つまり、肉のつみれ汁です。
聞いただけでおいしそうですね~。
アイヌは、生で食べきれないときにオハウにして食べます。
味付けはどうするかというと、山菜の中で一番肉と合い、味が倍になると言われているブクサキナ(ニリンソウ)を入れるだけです。
その他、行者ニンニクやキノコ類を入れる場合もあります。
血も骨もすべて使ってチタタプにしているので、塩味も出汁も染み出て、それだけでおいしくなるといいます。
これに杉元は味噌を加えるなどアレンジ料理をしていましたね。