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『あなたの番です』黒島ちゃんなのか再び浮上するあの人の黒幕説 “笑う死体”事件の裏にいる存在を探る

菜奈(原田知世)を殺した犯人を翔太(田中圭)に教えようとした神谷(浅香航大)が無残に殺され、そして行方がわからなくなっていた102号室の児嶋佳世(片岡礼子)の死体が食肉加工センターの冷凍庫で発見されるという衝撃的な幕切れとなった先週の第15話から1週間。11日に放送された日本テレビ系列日曜ドラマ『あなたの番です―反撃編―』第16話は、ついに1人の重要容疑者へとたどり着く。その人物は、ドラマ後半になって突然沙和(西野七瀬)の近くに現れるようになったストーカー男・内山(大内田悠平)だ。

 今回のクライマックス、沙和の部屋で盗聴器を見つけた二階堂(横浜流星)は、翔太と水城(皆川猿時)とともに内山の部屋へと向かう。しかし内山は、3人の目の前で特殊な装置を使って自殺を遂げてしまうのだ。その傍らにあったパソコンの画面に映し出されたダーツのマークは、翔太のパソコンに入っていた菜奈の死の直前の動画に入っていたのと同じマーク。必然的に菜奈の死と内山は何らかの関係があると判断でき、さらに内山は前述の食肉加工センターで一時期バイトしていたという経歴も。“交換殺人ゲーム”と関係なく行われていると思しき、一連の“笑う死体”の事件が急速に進展を迎えたとみて間違いないだろう。

ここで浮上してくるのはドラマ前半の頃からネット上に数多くあげられていた考察で、最も加熱していた“黒島沙和黒幕説”だ。沙和が書いた紙・引いた紙の信憑性が低い点や、マンション内に監視カメラを仕掛けた田宮(生瀬勝久)が沙和に向ける視線の違和感などから、沙和が双子なのではないかという見立てもあったわけだが、それの真偽については結局のところ明らかにされてはいない。とはいえ今回、内山が一連の事件との関わりがあるということがほぼ“ブル”になったことからも、その“黒幕説”が再浮上するのは至極当然の流れと言えるだろう。

 

さらに久住(袴田吉彦)の口から、浮田田中要次)がゲームの際に紙に施したというある細工が明らかにされた。それは「赤池美里」の名前をものすごく小さな文字で書いたということで、第1話を観返して見ると、沙和は引いた紙を見るときにすごく目を凝らしているのがわかる。そこで考えられることは、何らかの形で赤池を殺害しなくてはいけない“順番”が沙和にやってきて、それを内山に依頼。それに勘付いた浮田が殺されるという流れだ。もっとも、それが“ブル”となるためには沙和が書いた名前が「早川教授」ではなく、どこかで喧嘩して殺された元彼・波止の名前を書いていることが必要条件となる。さらに赤池夫婦殺害に使われたナイフが神谷の死体から見つかったことからも、神谷と菜奈、そして児嶋佳世との関連性も見つけなくてはならないわけだ。

もちろん、そこのつながりが見えたところで甲野の死であったり、田宮の代わりに甲野の四十九日に香典を送った人物は誰なのかや、西村(和田聰宏)がゲームについてどのように知ることになったのか、ミスリードなのか黒幕なのか一向に判別ができない佐野(安藤政信)の存在、そして沙和を襲おうとした尾野(奈緒)のねらいなど、ますます入り組んできている謎の数々が完全に紐解かれることはおそらくないだろう。また、先週沙和の病室を深夜に訪れていた南(田中哲司)の目的も気になるところだ。内山の部屋のそばにいるところを翔太に見つかった南。今回の“会いたいよタイム”で新聞記事をスクラップしている南の姿が映ったことからも、彼の過去とキウンクエ蔵前で起こっている何かが関係しているような気がしてならない