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目が離せない次はあなたの番です

ネット上で視聴者による“考察”が繰り広げられるなど、放送されるごとに反響が拡大している日本テレビ系ドラマ『あなたの番です-反撃編-』(毎週日曜22:30~)。『おっさんずラブ』に続き代表作となりつつある主演の田中圭と、第2章から加入した横浜流星の一挙手一投足にSNSがざわついているが、そんな彼らの魅力を、鈴間広枝プロデューサーに聞いた――。

【写真】アイス屋の店主に扮した田中圭


■反撃編から見事なキャラクター転換

第2章「反撃編」に入ってからの主演・田中圭について聞くと、「すごくすばらしく復しゅうのキャラにシフトしてもらえたと思っています。(妻が殺されて)全然キャラが変わって“復しゅうの鬼”になろうと思えばなれるけど、翔太じゃなくなっていいのか、というところが、すごくうまい加減なんです。手塚翔太でありながら、第1章の菜奈ちゃん(原田知世)の前で見せるような甘い感じはなくて、表情が全然違うので、本当にすごいと思います。“笑いながら泣く”とか、すごい難しい(脚)本なんですけど、お芝居を固めるときに『もう1回やらせてもらっていいですか?』と言って、納得されるまでやってくださいます」と打ち込んでいるそう。

また、役柄の“手塚翔太”として「反撃編」の主題歌「会いたいよ」もレコーディングし、会えなくなってしまった妻・菜奈と翔太の2人が並んだ幸せだった頃の写真を、マイクの前に置きながら歌っていたことも話題となった。これは、田中自らが「2ショットの写真ないかな?」と提案し、その場で鈴間Pのパソコンからプリントアウトして譜面台に貼ったもので、「役に入ってくださいましたね」と感心する。


このレコーディングは、主題歌が初放送される9日前に行われたが、「その頃の圭さんは、10話(6月16日放送)からのレコーディング(同21日)からの特別編(同23日)からの反撃編スタート(同30日)っていうプレッシャーで、ずっと熱が出ていたそうです。あまり表には出さないですけどね」と、プロ意識を覗かせる。

さらに、今作に加え、『劇場版 おっさんずラブ ~LOVE or DEAD~』、『Iターン』(テレビ東京)の撮影が3~4月に重なり、「毎日台本を十何冊持っていた」と多忙な時期があったそう。鈴間Pはその頃に、大食いしている姿を目撃したが、本人いわく「すごいストレス溜まると、自覚はなくてすげぇ食ってて気づく」とのことだ。

■コーディネーターも驚きのアクション


「反撃編」から、キャストの顔ぶれも変わっているが、「住民会のシーンは、知世さんと(木村)多江さんがいたときと比べて、(横浜)流星さんとか(田中)哲司さんとかが入って、よりワチャワチャしてます(笑)。知世さんが持っている座長の柔らかく包んでくださる雰囲気でまとまっていた感じが、圭さんが住民会に出るようになって、『ウェーイ!』っていうまた別の盛り上がる感じでまとまってます(笑)」と変化が。

横浜については「菜奈ちゃんを失った翔太とバディを組むのは、若い男の子が良いというのが決まっていた中で、『はじこい(初めて恋をした日に読む話)』(TBS、19年1月期)を見て、お芝居がちゃんとできると思ってお願いしました」とオファーしたが、彼が加入したことで、「ファンの方が(ドラマInstagramの)フォロワーになりました(笑)。10~15万人は反撃編から増えたんじゃないかなと思います」と効果を実感した。


そんな横浜の現場での様子を聞くと、「びっくりするくらい人懐っこい感じで、圭さんともすぐ仲良くなってくれて、『二階堂の役がオイシイ』と圭さんがずっと言ってます(笑)」と打ち解けたそう。第13話で拉致されそうになった翔太を救う際、華麗なアクションを披露したが、アクションのコーディネーターも「速すぎるから」「もうちょっとゆっくり」と、俊敏な身のこなしに驚いていたそうだ。

オファーの時点でこのアクションシーンは想定してなかったが、極真空手の世界大会で優勝経験があることから、「翔太がピンチになるので、やってもらえますか?」という流れで描かれることに。そうしたフレキシブルな対応も、原作のないオリジナル作品の強みと言えるだろう。

横浜演じる二階堂は、インドアな理系男子というキャラだけに意外過ぎる場面だったが、その背景は「ちょっとだけHuluで描かれるかもしれません」と予告している。

そして、気になる今後の展開については「南(田中哲司)さんをチェックしていただきたいです。哲司さんにやっていただくだけの意味のある存在になってますので。あとは、全ての謎がどんな風に解かれていくのか注目していただければ。こちらが提示した謎は全力で100%解けるようにします!」と意気込んでいる。