話題 噂 人気 面白い話し

吉本の岡本社長、危機

お笑い芸人による闇営業問題は、ついに吉本興業の屋台骨を揺るがしかねない大事態に発展した。岡本昭彦社長(52)が5時間半もの会見に臨んだが、いい加減な企業体質が浮き彫りとなった“史上最低”の会見だったため、芸人たちの心には響かず、逆に不満の大合唱が上がる始末。お笑い帝国はクーデターに揺れている。

 22日の『スッキリ』(日本テレビ系)の生放送で「役員が変わらなければ吉本を辞める」と口火を切った極楽とんぼ加藤浩次(50)。23日の放送では、冒頭「2時間ほどたって、こういった笑いもあるんだって教えられているのか(と気づいた)」と皮肉を込めた。そして「どういった理論構築を持ってくるかみていたが、そこに何もなかった。この令和になった時代で、正直びっくりした。こういう会社の社長のところにいたんだと悲しくなりました」と肩を落とした。そして大崎洋会長(65)と23日夕に面談することを明かし、「取締役が辞めない限り、私は辞めます」と改めて明言した。

 22日、約5時間半に及んだ岡本社長の会見は、準備期間があったにもかかわらず、何とも拍子抜けの内容だった。冒頭から記者の質問に端的に答えることなく、経緯をダラダラと説明しだし、報道陣を絶句させた。

 事実上の解雇という、極めて厳しかった宮迫博之(49)への処分をあっさりと撤回するという適当さも驚かされるが、宮迫らの会見で明かされた「テープ回してないだろうな」という発言についても「場を和ませる冗談のつもりだった」とコンプライアンスを繰り返し口にする企業トップとしてまさかの釈明。

 さらに「全員クビにしてやる。おれにはその力がある」という物騒な発言についても岡本社長は「『力があるぞ』という言葉は標準語なので使わないと思う」と答えるなどピントがずれまくり。ギャラについても「平均して5対5から6対4」と発言したが、所属タレントからSNSで大ブーイングが起きたほど。

 自身の処遇については大崎会長とともに1年間の減俸50%というこれまた甘い処分。辞任は否定し「私自身が変わることで評価をしていただければ」と社長のいすにしがみつく姿勢には、報道陣から失笑が漏れた。

 こうした会見をみて、千原ジュニア(45)は23日の『ビビット』(TBS系)の生放送で「ただただ面白くない人」と切り捨て、「拙速すぎる。覚悟も踏まえて準備不足だったと思う。社会の流れを完全に読めていない」と苦言を呈した。